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 最後のエリアはこれまでもこれからも珈琲業界をリードしていくのがこの中南米です。

「エクアドル」・「エルサルバドル」・「ガラパゴス諸島」・「キューバ」・「グァテマラ」・「グアドループ島」・「コスタリカ」・「コロンビア」・「ジャマイカ」・「ドミニカ」・「ニカラグア」・「ハイチ」・「パナマ」・「ブラジル」・「プエルトリコ」・「ベネズエラ」・「ベリーズ」・「ペルー」・「ホンジュラス」・「ボリビア」・「メキシコ」等沢山の産地があります。

 

中南米の注目種は何といっても「ゲイシャ種」ですが、「パナマ」だけでなく、「エクアドル」・「コロンビア」・「ジャマイカ」等でも出荷されるようになっていますし、高価格で取引されるのでこれからも増えそうですが、色々と違った「ゲイシャ」も面白いものです。

「ゲイシャ種」の語源は「エチオピア」のゲシャ地区に自生していた珈琲から始まったようで、アラビカ種の原種に近い種類だったことでどうやら突然変異によってできたという事です。

「エチオピア」で発見されたのが1931年、さび病の対策にという事で1950年代には「コスタリカ」の研究所に渡っていますが、どうやら1960年代には中米の各国に広まったようです。

 

 

樹高が4mも有るので収穫も難しく、収穫量が極端に少ない事もあって定着はしなかったようですが、「パナマ」の一部の地区では改良されながら大事に育てられ現在に至っているのです。

これがあの「パナマ・エスメラルダ農園」2004年の国際品評会の優勝に繋がっているのです。

オレンジやグレープフルーツのような酸味、ハニーやチョコレートのような甘味、ジャスミンやアールグレイの香りと色々なニュアンスを楽しめるのが特徴で、私も出合った時は「えっ、これ珈琲?」と驚いたものです。

 

浅煎りの珈琲(ルワンダ・ブラジル等)の楽しみ方を少しは知っていたつもりが、「パナマ・ゲイシャ」には驚いてしまいました。

最近は浅煎りの珈琲が多くなって楽しみも増えましたし、珈琲の飲み方も随分と変化しましたし、抽出器具によっても味の変化がありますので、皆さんも色々と味わってみて下さい。

 

つい最近ですがブラジルの一部の地区は霜が降りて珈琲の木がダメになったところもあるようですし、珈琲の価格にも影響がでそうで本当に残念です。

焙煎でもペーパーの質でも風味に影響がでてしまうデリケートな珈琲ですが、そこがまた魅力でもあります。