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スマホやパソコンユーザーからも、カメラユーザーからも良く聞かれるのが、Type-Cのケーブルの事なのですが、説明するのがちょっと大変なのです。
今回「iPhone 15」からLightningケーブルからType-Cに変わった事で、Type-CのケーブルはPD3.0(USB Power Delivery)に対応していないと簡単にはバッテリーへのチャージが出来なくなったり、逆流が起こったりと色々問題が起きました。
Androidスマホでもこれまで充電機に繋いだままで使うと、バッテリーの劣化が早くなったりでしたが、PDのお陰でフル充電で自動的に切れるようになってバッテリーの寿命が延びるようになりました。
表1:USB Type-Cの種類(USB3.1以上ならFull Featured=1種類でどの速度でもOK)
種類 | 最大転送速度 | 対応ケーブル | 長さの目安 |
USB 2.0 | 480Mbps | USB 2.0 | 4m以下 |
USB 3.1 Gen 1 | 5Gbps | Full Featured | 2m以下 |
USB 3.2 Gen 1 |
5Gbps | Full Featured | 2m以下 |
USB 3.1 Gen 2 | 10Gbps | Full Featured | 1m以下 |
USB 3.2 Gen 2 | 10Gbps | Full Featured | 1m以下 |
USB 3.2 Gen 2 x2 | 20Gbps | Full Featured | 1m以下 |
USB4 Gen 2 x2 | 20Gbps |
Full Featured (対応ケーブル) |
1m以下 |
USB4 Gen 3 x2 | 40Gbps |
Full Featured (対応ケーブル) |
80cm以下 |
Thunderbolt 3 パッシブケーブル |
40Gbps | Full Featured | 80cm以下 |
Thunderbolt 3 アクティブケーブル |
40Gbps | Full Featured | 80cm以上 |
Thunderbolt 4 | 40Gbps | Full Featured | 2m以下 |
「Power Delivery」の企画は下記の様に変動してきました。
規格 | 最大電力 | 充電可能製品 |
USB Type-C Current 3A | 5V×3A=15W | スマホ・タブレット |
USB PD 3.0 (Standard Power Range) |
20V×5A=100W | PD対応モバイルノート |
USB PD 3.1 (Extended Power Range) |
48V×5A=240W |
ノートパソコン ゲーミングノート |
さてさてここまでは分かって頂いたと思いますが、僕も随分混乱状態でしたのでこれですべての問題が解決したと思ったら、まだあったのです。
Type-Cになって映像出力機能もと考えると問題ありなので説明しておきますが、最初にPC側のUSB Type-Cポートが「Thunderbolt3」以降または「DisplayPort Alt Mode」に対応していることが必須です。
簡単に言うとケーブルが40Gbpsの速度の「USB4 Ge3×2」又は「Thunderbolt3/4」で、映像出力にも対応していればいい訳ですが、ケーブルの長さに注意する必要があります。
(USB4/PD 240W対応の製品でAnker製は4,490円・Owltech製は2,580円・Amazon調べ)
したがってUSB PD 3.1+「Thunderbolt3/4」対応ケーブルであれば、どのスマホでもタブレットでもノートPCでもType-Cで電力供給もできて、映像出力もできるという利点がありますので、ケーブルをこのタイプで揃えると便利です。
4K/60Pなら20Gbpsの「USB 3.2 Gen 2 x2」(PD 100W)で出力できますし、8K/60Pなら40Gbpsの「USB4 Gen 3 x2」(PD 240W)で安心です。(それ以下の速度のケーブルでも映像出力ができるものが混在です。)
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